女性に振られた話②

恋愛系の話

前回の続きです。

小説が好きだという田中氏は、私が趣味で小説を書いていると言うと、色んなことを聞いてきてくれた。

それもまた嬉しくて、また言わなくていいことを話した。つまりかっこつけた。

「彼氏がやきもち焼くから」と一度は二人でご飯を食べる誘いも断られた俺であったが、そんな話はなかったかのように、二人でご飯に行くようになっていた。

彼女も自分との時間を楽しんでくれているからだろうと勝手に解釈していた。

そして、彼女をもっとエンターテインしなければと、躍起になっていたということも、自分の話やひいては小説の話などしてしまったことの理由の一つである。

話を戻して、小説の話をである。本が好きだという田中氏は、俺の書いた小説を読みたいと言ってくれたのだ。

俺はすごく嬉しかった。だが、女性に、特に好きな女性に読ませるような代物ではなかった。俺の書いた小説はこのブログにもいくつか載せているが、性的なテーマががっつり入っており、グロく暗く醜い。

しかし、上述したように、彼女を会話で楽しませたいとか、自分を知ってほしいという気持ちが出てしまった。恋愛より何より、本好きの友人として、自分の書いたものを読んでもらいたくなってしまったのだ。

田中氏は、食事していたファミレスで、何度も笑顔で読ませてくださいよと言ってくれた。小説をデータで持ち歩いていない俺は、今は持ってないから、また今度と言ったのだが、田中氏は「ほんとはスマホに保存してるでしょ」とかなりしつこく笑顔で聞いてくれるのだった。

本当にスマホには保存していなかったのだが、どれもこれも彼女のしつこさがうれしくて、このブログにアップしている小説の性的な場面でない一部分であれば、ちょっとその場で読んでもらって、感想聞いてみてもいいかなと、今にして思えば、馬鹿なことを決めた。

もちろん、自分のブログであることは言わずに、このブログページの小説の一部分を彼女に読ませた。ブログであることが分からないように、俺がスマホを手で持って、彼女の顔に近づけ見せた。

彼女は、ページの一部分を急に真剣な顔になって読んでくれた。嬉しかった。そして、こう言った。

「もっと読んでみたいです。この部分だけじゃなくて。これ、ネットのブラウザですよね?小説家になろうみたいな投稿サイトか何かに投稿してるんですか?ganbareなんとかていう?聞いたことないけど、url覚えちゃいました^_^ 後で探してみよーっと」

彼女は茶目っ気たっぷりに、俺をからかうように笑顔で言った。俺は、その笑顔の可愛さにドキドキしながら、やばい!と一瞬で血の気が引いていった。こんな性的コンテンツ満載のサイトを見られたら、おわりだと。

一瞬で色んなことを考えた。このサイトを見られても、俺が作者だとバレないだろうか。いや、んなことはない。作者だとバレバレだ。ならば、変な部分だけ削除するか。いや、ほぼ全部がきもい内容だ。オナ禁だ、m男だ、授乳手コキだ、などと書きまくっている。恋に落ちたなどとも書いている。ならば、いっそすべてサイトを閉じるか。

次回に続きます。。。

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