頑張れ媚び男

弱い男の生き方

媚びる男と書いて媚び男だ。無論褒め言葉とは受け取れない。「媚びる人だよね」と言われて、いい気持ちがする人など男も女もペヤングだろう。しかし、媚び人間は多い。

今、私は違うと強く否定の気持ちが湧き出た貴奴。わぬしこそ、媚び人間の可能性がある。自分のことは棚にあげて、「媚び男は嫌い」などと思ったアマ。貴様こそが媚び女かもしれん。

実際、程度の差こそあれ、人間媚びる時がある。あくまで程度の差に過ぎない。もちろん媚びない人間も中にはいる。だが多くの人が媚びる。私は一切媚びたことがないなどと言える人がどれくらいいることか。

そう、そしてかく言う私も媚び男である。悔しいが、悲しいが、認めざるをえない。時に、体が勝手に媚びるのである。

媚び男、頑張れ。媚びる自分に嫌悪を催し、吐き気を催し、そんな自分を見たくない。思い出したくもない。だが、あなたは頑張ってる。頑張ってるからこそ媚びるのである。

媚びるとは何だ。自ら相手より格下ですよ、順位の低い人間ですよと示す行動と、ここでは定義しよう。自ら進んで相手の軍門に降る。てきとうだが、犬ならば尻尾をフリフリ、クンクンと泣き上目遣いで持って相手犬を見る。猿ならば、毛づくろいを始める。

私はそんな行動はしないと強く否定の気持ちが出た方、読んでいて嫌な気分になった方、媚びている可能性がある。だから、そんな反応があるのかもしれぬ。

なぜ媚びる。媚びることで相手と良好な関係を築けると思っている体。体にその媚び根性が染み付いている体。本能レベルでな。媚びれば最悪その相手との戦いは避けられる。そう、媚びる男は勇なきなり。

媚びれば楽だ。戦わなくていい。だが、デメリットもある。現代でも古代でも、動物でも同じ。媚びる男は好かれない。周囲の異性にも同性にも。媚びるという行為は自らの品位を貶める行為だ。degrade自らグレードを下げる。どんな女が勇なき男を好むのか。どんな女が好き好んで、ランクの低い男とセックスしようとするか。どんな男が勇なき男を好むのか。自然の嫌悪感が湧いてくる。

そう、媚びる男は、女に嫌われるのを避けるため、女の前では別人であろうとする。媚び男を隠そうとする。最低最悪の二枚舌。他の男の前でも別人であろうとする。時に虚勢を張る。会社では周りに媚びても、女とデート中は強い男たろうとする。上司には媚びても、後輩には先輩風びゅうびゅう。

媚び男、せめて正直であれ。全てにおいて媚び男であれ。媚び男を隠すな。

ここまで、媚びる男を、自己嫌悪に任せて、めたくそに貶したが、俺は、俺は、媚びる男を媚びる女を、応援したいんだ。頑張れ!媚び男・女!。叫びたい。あなたは頑張ってる。自分を嫌いになるな。弱くても、何とかやろうと思ってる。平身低頭、額を地面に擦り付けても生きる。あなたが媚びるのは、大切な人を守るためかもしれない。どんなに無様でも、媚びても、守ろうとするものがあるのかもしれない。媚びも、媚び尽くせば、そこに美しさがある。媚びるなら、とことん媚びろ。虚勢を張らず、全てにおいて正直に、媚びれば、それはすでに媚びでなく、別の美しいものになる(かもしれない)。

媚びることは生存戦略だ。本能レベルで体に染み付いた戦略だ。だからこそ媚び男がいる。弱い男が生きる術でもある。生まれながらのリーダーのために働く喜びもある。働き蟻には女王蟻、羽蟻のために従順に働いて感じる喜びがある。媚びは従順本能や謙虚さと紙一重なものであり、先天的なものである。謙虚さは美しい。だから俺は媚びを最後は否定しない。頑張れ、媚び男。愛すべき媚び男。正直に、美しくあれ。

なお、謙虚と媚びの違いは何かといえば、その行為が誰のために為されるかだと私は思う。自分のために自分を下げる行為は媚びであるが、相手のことを考えて自分を一段下げるのは謙虚さである。

最後に、やはりそんな同志に、自分に、言っておきたい。媚びるよりも、より良い生存戦略を、生き方を目指して欲しい。目指したい。

媚びることは楽だ。戦いを避け、無用な衝突を避け、一見良好な関係を築ける。しかし、それは本当の意味で良好な対人関係では、やはり、ない。他人を上にも、下にも見るべきではない。本当の対人関係とは対等なものだ。衝突を避けた先に、真に良好な関係はない。

そして、媚びるという行為は、自分の品位を落とすだけでなく、相手をもなめくさった行為なのだ。媚びておけばいいと相手をなめている。相手を信頼していないのだ。自分の力を信じず、相手の知性を信じていない。自分を信じず(=自信がなく)、相手を信じない。つまり世界を信じず、敵視している。媚び男、安心して、委ねるんだ。人は、世界は俺たちの敵じゃない。自信を持て、他信を持て。自分を愛して、人を愛して、世界を愛すんだ。

媚びる男は勇なきなり。媚びる男は信なきなり。媚びる男は愛なきなり。

頑張れ、媚び男。

コメント

  1. 弱い女 より:

    媚びるというか、下手に出るようなことは普通のことではないのでしょうか?あまり意識しすぎではありませんか?
    媚びるという言葉がいけないんですよ。人として普通の行為まで、媚びるという言葉を使うから卑屈になってしまっていませんか?
    媚びるなんて言われると私もグサッときます。あまり媚びるなんて言葉、普通使いませんよ。

    • 佐崎慎治 S野M男 こと 佐崎慎治 より:

      弱い女さま、コメントありがとうございます。おっしゃるとおりだと思います。意識しすぎですね。卑屈になってますね。昨日書いたこの記事を読み返して、一人ヨガリのオナニー記事だと感じた部分も多くあります。
       おっしゃるとおり、下手に出ることは普通の行為だと思います。ただ私が注意しなければと思っているのは、普通の行為としての下手に出ることや美徳としての謙虚さと、媚びるという行為は外形上はあまり差がないものだと思うことです。その差は、自らを一段下げるというその行為が自分のため(保身とか)に為されたものであるか、他者を思って為されたものであるかだと思うのです。他者を思えば謙虚になり、自分のことを思えば媚びになると思うのです。私が嫌だと思っているのは、もちろん謙虚さではなく、媚びのことです。
      あと、男と女の媚びは種類が違う気がします。弱い女さんが抱いている自分の媚びに対するイメージと男の私が抱いている自分の中の媚びのイメージも異なるかもしれませんと思ったり。
       しかし、気づきを与えていただきました。ありがとうございます。弱い女さんのコメントを踏まえて、謙虚さと媚びの差について、記事の中にも少し追記しました。
       また他の記事もお読みいただければ嬉しいです。機会があれば、ブログ内に作ったチャットルームでお話ししてみたいです。警戒無用。匿名ですし、メスとしてではなく、人間としてです。