田中と坂上 別れていた①(3人で食事)

弱い男の恋愛論

先週土曜日に柔道教室に行った後、田中さんと坂上さんと3人で食事に行った。夏に田中氏と行っていたファミリーレストランだ。先週にも書いたとおり、柔道の練習中の二人を見て、俺は二人のかっこよさというか眩しさにすっかりあてられていた。背がすらっと高く美男美女の二人に、引け目というのか、劣等感というのか、そんな感情まで出てきて、なんだか小さい年上の自分が、その日トイレの全身鏡で見た自分の姿と相俟って、なんともかっこ悪く感じていた。大学時代に柔道部で会ったという二人に強いつながりのようなものを、練習する二人の姿を見て感じもしていた。

そんな気持ちを持ちながら、ファミリーレストランの4人席で、俺の前に座るお似合いの二人を見ていた。しかし、タイトルに書いたように、二人は別れていたということで、驚いた。

二人の様子は、以前3人で同じファミリーレストランに来た時と変わりなく、笑顔も多く会話していた。しかし、最初に席に座る時些細な違和感を感じた。二人で横に並ぶように座ることになんだか躊躇いを見せたように見えたのだ。田中さんは一瞬迷ったように見えて坂上の隣に座った。俺の考えすぎかもしれない。

柔道教室の話などをしながら食事をした。二人は経験者だからか、あの人は強いと思うよとかそんなことが分かるのか、話していた。柔道教室の話が多かったが、最近のお互いに仕事の話だとか、趣味の話などをしていた。田中さんは写真を撮るのが好きだとか、坂上はやはりジムで鍛えてるとか。それで俺が書いてる小説の話やこのサイトの話にもなった。

「あの後も少し読みましたけど、佐崎さんけっこう変態っすよね」とか坂上から先週にも言われた内容をまた言われたりもして、

「いやいや、あれで変態なんて言ったら、本当の変態に失礼だから」などと、坂上さんに応答しながら、田中さんの方をチラと見ると、俺たちと同じように笑っていてホッとしたりした。

「そういや、(このサイトで)俺が田中の彼氏て書いてますけど、俺たち別れてますよ」

会話の中で、坂上はなんでもないようにこう言って、隣の田中さんはうんうんと頷く動作をしていた。2人は柔道教室のことを話していた時と同じ感じで、なんでもない話題の一つという感じだった。うまくいっていないような感じは2人とも言ってたけど、それって別れていたということなのかと、俺は驚いて、聞き返すと、9月頃に別れたという。3年半位付き合って。9月頃といえば、8月に3人で食事してから間も無くでないか。俺が自暴自棄オナニーをやめられなかった頃ではないか。

「前回(8月)、3人でここに来た時は付き合ってたんですよね。じゃあその後…?」

と俺が聞くと、田中さんが

「その後ですね。あ、でも、その頃、佐崎さんが食事誘ってくれてたこととは関係ないですから、気にしないでください。私、坂上が嫉妬するとか何とか言ったと思いますけど、佐崎さんのせいじゃないですから」

と笑顔で言った。多分俺への配慮として言ってくれたその言葉は、俺には全く別の意味に聞こえた。ハートにズキュンとくる痛み。別の意味わかりますよね。

続きはこちらの記事に書きます。

コメント