柔道教室に行ってきた② 坂上・田中の美しさ

弱い男の恋愛論

坂上はかっこよかった(強そうだった)。柔道着というものは、なぜこうも着る人によってかっこよさが変わるのか。185cm位の身長で手足が長く、欧米人みたいな体型をしている(と俺は思う)坂上が柔道着を着ると本当にかっこよかった。大学名の刺繍が胸に入った柔道着は、使い込んだのであろうが、白く固くパリッとして見えた。

練習前にトイレの全身鏡で見た自分の柔道着姿が何とも情けなく弱そうに見えた。顔だけおじさん化した小さい中学生が柔道着を着ている感じだ。留学していた時、スーパーのレジで後ろに並んでいた白人の子供に、”Are you grown?(大人なの?)”と 聞かれたことを思い出す。俺の体型は特に白人から見たらきっと子供みたいなのだろう。

坂上との違いは、俺の柔道着がネットで買った安物だからだけではないはずだ。俺が坂上と同じ柔道着を着て、かっこよさが格段に上がる黒帯を締めたところで、その差が埋まろうとは思えない。

俺は練習中、坂上氏と田中氏ばかり見ていた。正確にはその動きに見とれていたというべきか。二人ともかっこよかった、動きが美しかった。自分も、自分なりに真剣にスポーツをしてきたつもりだから分かる。競技を続けていき、練習をして上手くなるということは、その競技に関する動作が美しくなるということでもある。

お似合いの男女とはこのことだと感じた。背の高い坂上氏と田中氏。汗で濡れた髪まで美しかった。練習中に二人が会話することはなかったけれど、何だか強いつながりみたいなものを見せつけられたように感じた。劣等感。

坂上と乱取りで組む機会が一度あった。俺が教えてもらう場だ。もちろん坂上は軽く流している。他の黒帯の皆さんにも感じることだが、組んだだけで自分がすっかり子供になった気分だった。当たり前だが格が違う。練習として坂上は俺にわざと投げさせるようにしてくれた。そしてアドバイスもくれた。坂上の汗の湯気さえも魅力的に思えた。

俺は続けられるかわからない。体中が痛い。逃げるための言い訳ではないと思う。スポーツは学生時代十分やったと思うし、そのせいで体が痛いということもある。かつて靭帯も痛めたし、頚椎も痛めた。この柔道教室の考え方は無理しない範囲でやるものだし、自分のできる範囲でやろうと思う。毎週行けなくても、できる範囲で。

練習後に田中氏と坂上氏とファミリーレストランに行って話した。それはまた別の記事に書きたいと思います。

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